2013年9月30日月曜日

100時間で見えたシナジー効果

YOKE職員全体会議で報告を発表する宮田拓磨さん

明治学院大学 国際学部・国際学科2年 宮田 祐磨さん 
(2013年8月~9月プログラムに参加) 

100時間で見えたシナジー効果 
 
 私は岐阜県可児市の出身です。入学以前から日本国内に住む外国人と日本人との調和があらゆる側面で図れていないのではと感じ、可児市はもちろん、日本国内の多文化共生事業について非常に関心がありました。しかしながら、多文化共生社会を言葉としては理解できても、実際の取り組み内容や問題についてよく知らないので、その現場や実態を知りたいと思い、YOKEでの本プログラムに応募しました。具体的には、多文化・多国籍の人々が混住している地域での国際交流ラウンジの円滑なシステム運営を学習支援やラウンジ訪問や、様々な分野の方々とのヒアリングを通して理解したいと考えていました。
 
 100時間のプログラムの研修内容は主に、YOKE職員の方への事業ヒアリングはじめ、多文化共生事業・国際協力事業・プログラム共通事業を体験する4つです。とりわけ、私は鶴見国際交流ラウンジの多文化共生事業に着目し、その事業運営について実際に学習支援に参加させて頂いたり、お世話になった方々からのヒアリング等を通して円滑なシステム運営について考察しました。
 
 そこで、見えたものは、シナジー効果(相乗効果)であったと考えます。行政の関係者、YOKE職員、地域に根差したNPO団体、外国につながる市民、一般の有識者、多様なバックグラウンドを持つボランティアなど、行政レベルから市民レベルまで非常に幅広い層のアクターが、それぞれ関わり合って、一つの多文化共生事業が出来ていると発見したのです。また、そういった繋がりによって問題の発見や次の事業展開がなされていると気付きました。これは、まさに一つ一つのアクターが各々で活動をしていては、成し得ない相乗効果であると思いました。 こうした、社会システムの気付きを是非とも自分の行動に繋げたいと考えていますし、一人の学生として身の丈に合わせて地域での多文化・国際理解イベントの運営に関わることや、継続してボランティアに参加し、更なる経験と知識を身につけたいと思います。
ありがとうございました!

2013年3月30日土曜日

「共生」の喜び、楽しさを発信する人を目指して

「YOKEニューカマーのための日本語教室」受付時の様子


フェリス女学院大学 国際交流学部 田所 亜莉奈さん 
(2013年2月~3月プログラムに参加)  

「共生」の喜び、楽しさを発信する人を目指して 

 大学の授業で「在住外国人」について学び、横浜には多くの外国人がいることを知りました。映画や書籍、ニュースなどで在住外国人の生活について学んだり、もし自分が国籍の異なる立場であったらと想像したりすることはできます。しかしもっと身近で実体験を通してこそ感じ、学べることがあるのではと思い、YOKE研修への参加を希望しました。
 
 主な事業体験として、中区・南区・鶴見区の小・中学校に設置されている「国際教室」と「国際交流ラウンジ」を訪れ、授業見学、教員・担当者へのヒアリング、外国籍生徒の学習支援の体験等を行いました。また、外国籍青年の人材育成に力を入れている「多文化まちづくり工房」(泉区)へのインタビューを企画し、実行しました。

 「多文化共生」と聞いて、研修前の私がイメージしていたのは「異文化理解」という一方通行の考えでした。「理解」することはもちろん大事ですが、それよりももっと重要なことがあることを学びました。それは、街づくりに外国人も参画することや、国籍と関係なく“一緒に”生きていくといった「共生」するということです。また、研修を終えた今、当初私がイメージしていた「偏見」や「孤独」といった子どもたちの心の問題というよりも、むしろ、楽しくいきいきと生きる子どもたちの笑顔が印象深く残っています。そしてそこには、学校やラウンジや地域の方々の沢山の支援や工夫された指導があるということを実感することができました。

 私は将来、中学校の教師になるという夢があります。研修を通して実感した「共生」の喜びや楽しさを、将来教師になった際に子どもたちに伝えていきたいと思います。
 この度の研修で得た貴重な学びや知識を、今後の生活に活かしていければと思います。
本当にどうもありがとうございました。