2014年3月30日日曜日

外国につながる子ども達の居場所づくりへの支援

「外国人のためのおべんとう教室」(鶴見国際交流ラウンジ)でお手伝い(筆者:左手前)

フェリス女学院大学 国際交流学部・国際交流学科 房野 朱紗さん
 (2014年2月~3月プログラムに参加)


「外国につながる子ども達の居場所づくりへの支援」

私はもともと国際協力に関心があり、去年2013年の夏休みにケニアのNGOで1か月間インターンをしていました。その時、外国人として海外で生活することの生きにくさというものを感じ、日本では在住外国人の支援をどのように行っているのだろうと、YOKEの在住外国人支援に興味を持ったのがきっかけでこのプログラムに応募しました。
 100時間の研修では、私はとりわけ、外国につながる子どもたちへの支援に着目したいと考えていたので、「外国につながる子どもたちの学習支援教室」に参加させて頂いたり、外国籍の子どもたちが多く在籍する小学校を訪問し、国際教室やNPO法人による放課後の学習支援の教室を見学・体験させて頂きました。
 今回の研修を通して、外国につながる子どもたちはやはり、学習面や生活面等で、様々な問題を抱えていると感じました。しかしその問題の裏で、子どもたちを支えるために熱心なサポート活動をしているYOKE、学校、NPO、地域のボランティアの存在は非常に大きいと思います。何より、子どもたちにとって「自分らしく安心して過ごせる居場所」となるように、様々な工夫を行っている学習支援教室のコーディネーターの方々や、熱心に勉強を教えている地域のボランティアの方々。そういった方たちに子どもたちは支えられているのだと感じました。

私も、今回の研修で学んだことを生かしながら、今後も子ども一人ひとりに寄り添った活動を続けていきたいと考えています。本当にありがとうございました。

豊かな社会を育む多文化共生

「外国人のためのおべんとう教室」(鶴見国際交流ラウンジ)でお手伝い(筆者左手前)


横浜国立大学 教育人間科学部人間文化課程 神谷 結香さん 
(2014年2月~3月プログラムに参加)

「豊かな社会を育む多文化共生」 
 
 私は小学生のころから国際協力に関心があり、大学に入ったら国際協力を学び、海外で働きたいと思っていました。YOKEでの研修を希望したのは、横浜にある国際協力機関は何をやっているのか、実際に体験して学びたいと考えたからです。
 
 YOKEで研修させていただいた100時間は、多文化共生事業を中心に、YOKE事務所で行っているニューカマーのための日本語教室や、鶴見区・南区・中区の「国際交流ラウンジ」での日本語ボランティア研修講座や外国につながる子ども達の学習支援教室、また、公立小学校や中学校に設置されている「国際教室」を訪問し、体験・見学を通じ、担当スタッフや教員、ボランティアの方々に、広くヒアリング等を行いました。

 私の国際協力観は、大学での学びとケニアでのボランティア経験により変化していましたが、YOKEの研修を通して、それが確信に変わりました。

 横浜には本当にたくさんの外国人が住み、日本語や勉強の支援を必要としています。研修を通じて、彼らと関わっていくうちに、異文化や違った考え方に触れ、柔軟で多様な生き方や考え方を学ぶことが出来ました。日本語教室や学習支援をお手伝いすることによって、多様な価値観に触れることができるのです。このことは、これからさらに地域での定住化が進むと予想される外国人に対し、日本にいながら、身近に、背伸びをせず、相互にとっても利点のある国際協力なのではないかと思います。これからの日本を背負う大学生にも、もっとこの活動に参加してもらいたいと思いました。

 将来自分に何ができるかわかりませんが、常に自分のできることをやって、成長していきたいです。本当にありがとうございました。