2017年4月17日月曜日

「今、私のできる国際交流」


フェリス女学院大学 国際交流学部・国際交流学科2年 田中 恵

(2017年2月~3月プログラムに参加)

日本語教室受講者と折り紙を楽しむ

「今、私のできる国際交流」

多文化共生という言葉を初めて知り学び考えました。
 YOKEで事業ヒアリング、「よこはま国際フォーラム」、外国につながる子どもたちの学習支援、災害時語学ボランティア研修、日本語教室、「横浜に暮らす人のための日本語教室」体験研修など数多くの機会をいただきました。
 その中で「やさしい日本語」が今私のできる国際交流の形であると考えました。「やさしい日本語」とは外国人や子ども・高齢者・障がい者に向けた簡単な表現や追加情報など配慮をした言葉です。これから日本は来日する外国人が増えることを望んでいます。そのような時に日本のアイデンティティをなくすことなく、日本語話者にとって学びやすいこの言葉で私たち一人一人が人と分かち合い、寄り添うことができたらどんなにお互いに幸せでしょうか。
 私はこの言葉を自分自身が活用し、そこから今後の国際交流に期待を寄せたいと考えています。

最終報告会での様子

2017年4月6日木曜日

「無知の知」

YOKE岡田理事長と山口さん
國學院大學 人間開発学部初等教育学科2年 山口 航(わたる)
(2017年2月~3月プログラムに参加)


「無知の地」


私は何も知らなかった。横浜に住む外国人の子どもたちの苦労なんて。
彼らを見ていると、どうしても応援してあげたくなるのである。
今回、研修をさせてもらったなかで、最も心に残っているのは国際交流ラウンジでの学習支援である。ラウンジに来るのは主に中国から出稼ぎにきた人たちの子どもであり、我々が望んで海外に留学するのとはわけが違う。希望して日本に来たわけではない子も多いと聞く。日本語もままならないなかで中国人学校ではなく公立中学校に編入し、日本語で授業を受ける。それは、私たちがどこかの少数民族の言葉で授業を受けるようなものなのだろう。
それでも子どもたちは懸命に頑張っている。必死で日本の学習言語を習得し、よい仕事に就くために努力していた。日本人は日本にいれば最低限の日本語は話せるようになり、最低限アルバイトぐらいはできるようになる。しかし、彼らは頑張らないとアルバイトもできないのだ。
私は横浜で小学校の教員を目指している。将来、そんな子どもたちの担任をすることもあるだろう。子どもたちを応援したくなる気持ちを大切に、私も教員を目指して彼らに負けないように努力していきたい。

みなみラウンジでの外国につながる子どもたちの学習支援教室」
で指導にあたる山口さん(写真:左)