2019年5月5日日曜日

「体験しないとわからないこと」

國學院大學 人間開発学部 2年 柿沼 憲人

(2019年2月~3月プログラムに参加)

左から 
水野さん、YOKE岡田理事長、
柿沼さん

「みなみ市民活動多文化共生ラウンジ」で
外国につながる中学生の学習支援をサポートする柿沼さん
 


体験しないとわからないこと

 私は研修を終えて、「体験しないとわからないこと」が実に多かったと感じました。特に「外国につながる子どもたちの学習支援教室」での体験は、本当に多くの学びの連続でした。初めは「どうやってうまく教えようか」「あの国籍の子にはどんな話をしたらいいのか」等と不安に考えていました。しかし、外国につながる子どもたちと接しているうちにそれらの不安は消え去りました。それは「気持ち」が最も大切であると気づくことができたからです。日本語が通じない、通じにくいから技術や方法に目が向きがちですが、だからこそ「気持ち」を前面に押し出し、相手に伝えることが大切だという当たり前のことに気づかされました。私は、このような「頭ではわかっていても本物の体験なしにはわからない」貴重な研修を受けることができました。今後もこの研修を自信にして、これからも幅広い体験を積み、横浜市の教員となれるよう頑張っていきたいです。

「成長させてくれた場所」 

神奈川大学 外国語学部 英語英文学科 2年 水野 紗愛

(2019年2月~3月プログラムに参加)

(写真)左から 
水野さん、YOKE岡田理事長、
柿沼さん



「みなみ市民活動多文化共生ラウンジ」で
外国につながる中学生の学習支援をサポートする水野さん

「成長させてくれた場所」

 多くの研修や実務の中で、私が一番考えを深め、成長できたと感じるのが「外国につながる児童・生徒の学習支援教室」での体験です。自分の意志とは関係なく日本に来ざるを得なかった子どもたちも多く、日本語やその他の勉強を一対一で学び、話を聞いてくれたり自分の母語で会話できたりする人がいて、その場所があることが大切だと感じました。それとともに、学習支援教室は彼らの居場所で、誰にでもそのような居場所の必要性があると強く感じました。また、言葉が通じなくとも相手の顔や目をしっかりと見て話したり聞いたり、伝える努力を怠らなければ、相手と少しでもつながることができると身をもって体験しました。そしてそれは、外国につながる人でも日本人でも変わらず大切なことだと改めて学びました。この学びを、今行っている大学のボランティア活動、そして自分の将来の夢である中学校教員としての姿につなげていきたいです。