2020年6月18日木曜日


2019年度「国際機関実務体験プログラム」(春期)
YOKE実習生活動の足跡

2019年2月3日~3月16日まで、公益財団法人 横浜市国際交流協会(YOKE)にて
神奈川大学の上田聖さん(法学部・2年)、國學院大學の細井理沙さん(人間開発学部・
1年)、横浜市立大学の髙浪凜さん(国際商学部・1年)の3名が100時間にわたる
YOKEでの実務体験を行いました。大変前向きな取組姿勢により、大きな成果を上げて
実習を修了しました。
(1)『よこはま国際フォーラム2020(2月15日(土)・16日(日)会場:JICA横浜)
「グローバルな青少年の人材育成」事業の一つとしてYOKEが主催する子ども学習プ
ログラム「たずねよう!横浜国際協力センターでの学び」に参加した小学生の意見発
表の運営補助を行いました。
(2) 『外国につながる子どもたちの学習支援教室』(会場:鶴見国際交流ラウンジ)
「多文化共生のまちづくり」業務の一環として、鶴見ラウンジが主催する外国につな
がる子どもたちの学習支援に取り組みました。
(3)成果物『SDGsを子どもの立場で実践していくための参考資料づくり』
自主企画実習として、SDGsを子どもの立場で実践していくための参考資料づくりに
挑戦しました。3人が、それぞれの持ち味を発揮し、YOKE事業に活用できる立派な
成果物として完成しました。
YOKEは今後の3人のグローバル社会での活躍を心から期待しています。



 
   (写真左:髙浪さん、中央:上田さん、右:細井さん)

2019年5月5日日曜日

「体験しないとわからないこと」

國學院大學 人間開発学部 2年 柿沼 憲人

(2019年2月~3月プログラムに参加)

左から 
水野さん、YOKE岡田理事長、
柿沼さん

「みなみ市民活動多文化共生ラウンジ」で
外国につながる中学生の学習支援をサポートする柿沼さん
 


体験しないとわからないこと

 私は研修を終えて、「体験しないとわからないこと」が実に多かったと感じました。特に「外国につながる子どもたちの学習支援教室」での体験は、本当に多くの学びの連続でした。初めは「どうやってうまく教えようか」「あの国籍の子にはどんな話をしたらいいのか」等と不安に考えていました。しかし、外国につながる子どもたちと接しているうちにそれらの不安は消え去りました。それは「気持ち」が最も大切であると気づくことができたからです。日本語が通じない、通じにくいから技術や方法に目が向きがちですが、だからこそ「気持ち」を前面に押し出し、相手に伝えることが大切だという当たり前のことに気づかされました。私は、このような「頭ではわかっていても本物の体験なしにはわからない」貴重な研修を受けることができました。今後もこの研修を自信にして、これからも幅広い体験を積み、横浜市の教員となれるよう頑張っていきたいです。

「成長させてくれた場所」 

神奈川大学 外国語学部 英語英文学科 2年 水野 紗愛

(2019年2月~3月プログラムに参加)

(写真)左から 
水野さん、YOKE岡田理事長、
柿沼さん



「みなみ市民活動多文化共生ラウンジ」で
外国につながる中学生の学習支援をサポートする水野さん

「成長させてくれた場所」

 多くの研修や実務の中で、私が一番考えを深め、成長できたと感じるのが「外国につながる児童・生徒の学習支援教室」での体験です。自分の意志とは関係なく日本に来ざるを得なかった子どもたちも多く、日本語やその他の勉強を一対一で学び、話を聞いてくれたり自分の母語で会話できたりする人がいて、その場所があることが大切だと感じました。それとともに、学習支援教室は彼らの居場所で、誰にでもそのような居場所の必要性があると強く感じました。また、言葉が通じなくとも相手の顔や目をしっかりと見て話したり聞いたり、伝える努力を怠らなければ、相手と少しでもつながることができると身をもって体験しました。そしてそれは、外国につながる人でも日本人でも変わらず大切なことだと改めて学びました。この学びを、今行っている大学のボランティア活動、そして自分の将来の夢である中学校教員としての姿につなげていきたいです。

2018年10月3日水曜日

「言葉の壁を越えて」

國學院大學 人間開発学部3年 青木 貴明  

(2018年8月~9月プログラムに参加)

筆者:右側

「言葉の壁を越えて」

 私は、「夏休み地球市民講座」の運営補助と国際交流ラウンジで「外国につながる子どもたちの学習支援教室」のサポートに携わりました。私は最初外国人や外国につながる子どもに対してどのような支援ができるかを考えていましたが、彼らと実際に話し、一緒に活動をする中で、自分の捉え方の間違いに気付きました。彼ら一人一人に個性があり、それを尊重することは日本人に対するそれとなんら変わらないということです。年齢や国籍、文化や考え方の違いを超えて人として尊重できることがとても大切な姿勢だと改めて感じました。私はこの学びを自分の将来の夢である小学校教員になってから役立てたいと思います。これから先多くの外国人が日本に入ってくることが予想されます。小学校の現場から多文化共生を実現していくことで、彼らが社会の形成者になった時、「だれもが」「安心して」「豊かに」暮らせる社会が実現できると思います。

「心震わされた瞬間」

神奈川大学 工学部物質生命化学科1年 今野 あかね
(2018年8月~9月プログラムに参加)

筆者:左側

「心震わされた瞬間」

 実習を終えて一番心を動かされたと感じるのは、学習支援教室の子どもたちとの出会いです。自分の意図しない事情で日本に来ることになった子も多く、日本語の不自由さや文化、価値観の異なる場所での生活はとても厳しいものだと思い知らされました。一方で日々の努力を重ね、その厳しさを感じさせない子どもたちの明るい姿も見られました。
 そのような状況を考えてみたことも無かった自分の視野の狭さに気付くと共に、目の前の小さなことから取り組むことの大切さに改めて気付かされました。これからの大学生活では、継続して協力できる若い世代のサポーターを増やす活動をつくり、少しでも子どもたちの力になりたいと考えています。
※サポーター 国際交流ラウンジの学習支援教室で、子どもたちに勉強を教えてあげたり、一緒にするボランティア協力者

2018年3月31日土曜日

私たちが学んだこと、これからやっていきたいこと

フェリス女学院大学 文学部 コミュニケーション学科 2年  中村 志帆 

(2018年2月~3月プログラムに参加)

筆者:左側
 私は「日本語教室」、「横浜市EPA交流会※」等の運営手伝いを通じ、多くの在住外国人と出会いました。外国につながりがある方々が、日本語を学び、同じ境遇の方同士で意見交換をする中、「より良いサポートをするために、自分は何をすべきなのか」をずっと考えました。相手の行動や発言、バックグラウンド等から気持ちをくみ取り、何をすべきか考え行動することで、お互いのつながりができると学びました。在住外国人と私たちが互いにそうすることで、誰もが安心して暮らせる多文化共生のまちづくりが形成されていくと感じます。私が学んだ「多文化共生」の大切なポイントのひとつです。 貴重な体験を経て、将来は仲介者ではなく、他国と日本を直接つなぐ架け橋となるような職業に就きたいです。
※経済連携協定(EPA)でインドネシア、フィリピン、ベトナムから来日した介護福祉士候補者の交流会

私たちが学んだこと、これからやっていきたいこと

國學院大學 人間開発学部 初等教育課 2年  伊藤 光咲

(2018年2月~3月プログラムに参加)

筆者:右側
    
 横浜市の教員を目指している私は、教師への道につなげる視点から、「よこはま国際フォーラム※」の運営手伝いや「外国につながる子どもたちの学習支援教室」で子どもたちのサポートをしました。本当に良かったと感じた点は、「外国につながる子どもたちの思いを直接聞くことができたこと」です。教師になるために日々大学で多くのことを学んでいますが、実際に現場を訪れて、子どもたちの声に心から耳を傾けなければ、見えてこない・聞こえてこないものもあると私は考えています。だからこそ、今回のインターンシップで、見ようとしないと見えないものや聞こうとしないと聞こえないものを少しでも感じとれたことは、教師への道のりでの良い経験になったと心の底から思っています。
※テーマは、『外国につながる若者たちのチャレンジ~Rainbowスペースの取組から~』