2015年3月30日月曜日

外国につながる子どもたちの学習支援から見えたこと


外国につながる子ども達のための学習支援の様子
@みなみ市民活動・多文化共生ラウンジ
(※筆者:写真左から2番目)



フェリス女学院大学国際交流学部国際交流学科 本荘 祐奈さん
 (2015年2月~3月プログラムに参加)  

「外国につながる子どもたちの学習支援から見えたこと」  

 私は国際協力の子どもの教育支援の分野に興味を持ち、これまで海外・国内でのボランティアをしてきました。そして今度は自分が運営側に立ってその取り組みや苦悩を、多文化共生事業の一環として外国につながる子どもたちのための教育支援に関わっているYOKEで学びたいと思い、インターンに応募しました。

 YOKE事業ヒアリングやYOKEが運営する国際交流ラウンジでの学習支援の体験から、外国につながる子どもたちが抱える二つの問題を学びました。一つ目は言語の問題です。日常生活の中で自然に身についていく「生活言語」に比べ、学校の科目などで使用される「学習言語」の習得は困難で、子どもたちは学校の授業になかなかついていく事ができません。二つ目は、日本社会でマイノリティ化される子どもたちが自分の文化に自信を失い、ありのままの自分でいられる「居場所」を失っているという問題です。これらの問題を克服するため、ラウンジでの学習支援はマンツーマンで一人ひとりに合った学習を行い、また子どもたちの母語スタッフを置くことで、母語での会話が可能になり、ありのままでいられる「居場所」が作られています。しかし、自分の言語の母語スタッフがいない子どもも中には存在します。この子どもたちの支援の手助けになればと考え、私は自分の大学で、子どもたちの母語を学ぶ学生に学習支援ボランティアを呼びかける提案をし、具体的な企画や呼びかけのチラシ作りなどを行い、インターンシップの最終報告会でこのことについて提案をしました。そしてこの企画が通り、2015年度から大学でボランティアを募集することが計画を進めることになりました。このプログラムの実現までに様々な苦悩がありましたが、学習支援の担当者の方々からのアドバイスをいただき、また研修時間外も資料を読んだり、内容を見直ししたりしながら実現に至りました。

 このように、大学と国際機関をつなぐ役割の達成感も得ることができました。この100時間インターンシップで学んだことを生かしながら、これからも私は子どもの教育支援へ、自分ができることから貢献していきたいと考えています。

 今回関わった多くの方々に感謝したいと思います。本当にお世話になり、ありがとうございました!

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